あおば日記
◆ あおば日記
あおばクルミ
2024-01-05
青葉学園の運動場の片隅に、オニグルミの木が植えてあります。
ふと上を見上げるとたくさんの大きな実がたわわになっており、調べてみるととっても美味しいとされるオニグルミという品種でした。
あとで聞いたところによると、昔、2代目園長(三尾八郎)の時代に山からリスが渡ってくるようにとたくさんのクルミの木を青葉学園の周りに植えたそうです。昔はそのクルミをみんなで食べていたようですが、長らくクルミを取って食べることはしていませんでした。
そこで、せっかくだから今年はクルミを取って食べよう!とクルミの処理の仕方などもネットで調べ、秋になるのを心待ちにしていました。
そして、いよいよ、青葉学園でもクルミの実がたくさん地面に落ち、収穫の時となりました。
まず、最初に職員で試しにクルミを拾って洗っていると、子どもたちが何をしているのかと寄ってきました。
「それ、食べれるの!」「どうやって?」「この殻って、割れるの?」と興味津々です。
それから、何人かの子ども達を誘ってクルミを拾いに行きました。たくさん、何か実が落ちているのは知っていたものの、それがクルミで食べられるとは思っていなかったようです。
地面に落ちていたクルミは、実が腐って固い殻が見えているものが多かったのですが、実が少しついているものは、足などで踏んで、上手に中身を取り出します。
「なんか手で触るとベタベタするよ」「あっ、あっちにもある!」などと話しながら、たくさんのクルミを拾いました。
拾ったクルミを袋に入れて子どもが持つと、かなり重くずっしりとしています。
背負った姿はまるでサンタさんです。その際にクルミの重さで袋に穴があくハプニングもあり、そこからクルミが落ちる様子は、まるでトトロの映画のワンシーンのようでした。
洗うのも子ども達が手伝ってくれて、クルミについた筋なども上手に取る子もいて、みんなから褒められると得意気な様子でした。
「これで、何か作って道の駅で売ればいいよ!!」などという子もいて、取ったクルミで何を作ろうか夢も膨らみます。すべてのクルミは拾いきれませんでしたが、最終的にバケツ3つ分のクルミが収穫できました。
クルミを干している間も子ども達は「いつ配るの?」「いつ食べるの?」と何度か聞いてきて、初めてのクルミをどうやって食べるのか気になっていたようです。
クルミは栄養満点で、クルミの殻も調べると園芸だったり、手芸だったり、色々なことに使えるようです。これからクルミの収穫も恒例行事になるのでしょうか?
その後、洗ったクルミを一度干して乾燥させてから各ホームに配りました。クルミの殻をむくのは、大変ですが、みんなはクルミで何を作るのでしょうか?クルミの殻の剥き方もこれから工夫が必要かもしれません。
※後日談
あるホームではホットケーキミックスとたくさんのクルミを混ぜて炊飯器を使ったケーキを作ったそうです。また、クルミの殻は子ども達がピンクッションを作ったり、中にちょっとした飾りつけをするなどしてプチギフトに。さらに、クルミの殻は乾燥を防いでくれ、ウッドチップの代わりにもなるようで、一部花壇にも撒きました。使い方はまだまだ広がりそうです。

ハロウィンイベント
2023-12-15
ハロウィンイベント
大分前の話になりますが・・・
ハロウィンも間近に近づいてきたある日の夕方、子ども達が畑の先生と呼んでいる福島学院大学の杉浦先生が来てくださって、毎年恒例のハロウィンランタン作りが行われました。
子ども達は、ランタン作りがはじまる前から置かれたカボチャをみて、どのカボチャを使おうか目星をつけるなど、ソワソワした様子で、毎年恒例のこの行事をとても楽しみにしているが伝わってきました。
薄暗くなってきた夕暮れ時、中庭に敷かれたブルーシートの上で、ハロウィンランタン作りのスタートです!
集まったのは、小学生から高校生までと年齢は様々ですが、みんな器用にナイフを使ってハロウィンランタン作りを行っていました。
最初にマジックで顔を描き、続いてスプーンで中をくり抜いていきます。目の形、口の形もみんな違います。中には背中に羽があるハロウィンランタンも・・・どれも個性的で素敵な出来栄えです。
毎年思うことですが、出来上がったハロウィンランタンは、どこか作った子の顔に似ています。その様子がとても可愛らしく思えます。
ナイフを使ってカボチャをくり抜く本格的なハロウィンランタンなので、難しそうに感じますが、小さい子や初めて参加した子は職員に手伝ってもらいながら、慣れた子は手慣れた手つきであっという間に複数のハロウィンランタンを作っていきました。
そこかしこから「目の形は・・」「これ、いい感じじゃない?」「ねぇ、みてみて!」など楽し気な声が聞こえてきます。
夜は、みんなが作ったハロウィンランタンを玄関に飾って火を灯しました。炎がゆらゆら揺れて、みんなが作ったランタンの顔を照らし、ランタンも笑い声を立てているように感じました。ちょうどキレイなお月さまも出ていて、とっても素敵な夜でした。
ハロウィンランタンが飾られた数日後、今度は青葉学園でこれまた毎年行っているハロウィンイベントが行われました。
子ども達は、各ホームをまわって「トリックオアトリート!」と言って、この日のために各ホームでハロウィンのラッピングされたお菓子をもらいます。
事務室でも去年に引き続き、手作りのお菓子を大人達で作りました。去年はポップコーンでしたが、今年はスイートポテト。しかも、サツマイモは青葉学園の畑で育てて、みんなで収穫したサツマイモです!味付けは、なんとアイスのスーパーカップ!ほんのりと優しい甘みです。
青葉学園で取れたサツマイモは、とっても大きく火を通すのも一苦労。何度もレンジにかけては確認し、皮をむいたり、潰したり・・・ハロウィンイベントが行われる日の午前中にせっせと作り、なんとか完成することが出来ました。それをこれまた職員の手作りの折り紙で折ったカボチャの入れ物に入れて、事務室のお菓子は完成です。そこにはおまけでクモの形のチョコレートも潜んでいました。
子ども達は、何人かでまわってくると、どのお菓子にしようか品定め。どの子もたくさんのお菓子をもらってニコニコと上機嫌です。
ハロウィンランタン作りとハロウィンイベント、子ども達の大好きなイベントです。次にあるのは、クリスマス。これも、子ども達が一年で一番楽しみにしているイベントだと思います。
普段、コロナ禍もあり、自由に外出できないなどの制限もありますが、少しでも工夫しながら子ども達と楽しめたらいいなと思っています。




砂文字
2023-10-20
小学校の学習発表会を翌日に控えた金曜日の夕方。ふと花壇脇に目をやると、土を使って書かれた『今日ハ カレーオツカレー』のかわいらしい文字が目に入りました。
青葉学園では、昔からの伝統で毎週金曜日の夕食のメニューは、みんなが大好きな『カレーライス』と決まっています。
そんな『カレーの日』と『お疲れ』という言葉をかけたようです。
誰が書いたか定かではありませんが、何だかそれを見てほっこりしました。
あおばのかわいい小人さんでしょうか?
また、その翌日は小学校の学習発表会でした。
みんな、一生懸命練習の成果を発揮し、どの学年の子達も堂々とステージに上がり、歌あり、演奏あり、お芝居あり、ダンスあり・・本当に頑張っていました。
そして、あの素晴らしい笑顔!!
子ども達の可愛らしい発表と満面の笑みに、見ていた職員はほっこり。
するとまた、その日の夕方に花壇脇を見ると、また土で書いた『オカエリー』の文字が!
またまた、あおばのかわいい小人さんが、みんなに労いの言葉をかけてくれたようです。
かわいい小人さん、優しい気持ちをありがとう!!
お楽しみ夕食会
2023-10-06
育ち盛りの子ども達の一番の関心事は食べることです。
お盆には、家に帰省することができない子ども達の為に、いつもより子ども達がワクワクドキドキするようなお楽しみ夕食会を開こうという職員達の思いが例年引き継がれています。
案の定、子ども達は今年も大変喜んで楽しんでいました。その笑顔が職員の楽しみにもなります。
今年は唐揚げ、フライドポテト、野菜スティック、すまし汁、ちらし寿司、いなり寿司のメニューです。
その他、頂いた立派な大きなスイカと飲み物も並びました。
外の天気は、雨が降ったりやんだりの天気ですが、そんなことはお構いなしです。
みんなで盛り付けを手伝って、テーブルに次々と並んだ料理に目を輝かせました。
「お盆って何?」「お盆にお楽しみ夕食会があるのはどうして?」 など、話が飛び交い、お盆の意味を深めたり、美味しいごちそうを味わった楽しいひと時となりました。
お楽しみ夕食会の前にも実はNTTありの実会さんといちいさんから、見てびっくり、食べてびっくりのフィッシュバーガーのゴージャスなプレゼントがありました。
子ども達の「今日」という日は、本当に嬉しい楽しい一日となりました。そのあたたかなご支援に加えて夕食のスイカや飲み物、そしてたくさんの花火も子ども達の豊かな心のごちそうとなりました。
子ども達のたくさんの笑顔を見ることができて、職員一同からも心から感謝の思いをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました!!
夏季旅行
2023-09-17
コロナが5類になって初の夏休みに突入です。
コロナ以前は、例年夏季旅行を行っていましたが、コロナ禍になってからは4年ぶりの1泊旅行です。
「前はどこへ行ったっけ?旅行なんて久しぶりだなぁ」「今回はどこがいいかな?」と久々に子どもと職員も心が華やぐ姿があちこちで見受けられ、活気が満ちあふれました。
各ホームごとに行き先は様々です。
【 栃木県那須方面コース 】
那須ハイランドパークでは、ジェットコースターや観覧車など絶叫系の乗り物や静かな乗り物が様々なアトラクションに大興奮。
「次はあれに乗りたい!!」「めっちゃ楽しい!!」といいながら開放感を全身で満喫していました。
2日目には、南が丘牧場にも行きました。テレビ越しでしか見たことのない動物たちを見て、子ども達はびっくりしたり、喜んだり。
馬、アルパカ、カワウソ、鳥類などへのエサやりや犬・ネコとのふれあい体験を思う存分楽しみました。
羊と牧羊犬のショー干渉では、牧羊犬の華麗で見事な動きを見て感動して思わず拍手する子どももいました。
羊の毛刈りショーでも1匹を1分程で刈込む早わざに一同目を丸くしました。
【 新潟県瀬波海水浴場コース 】
初めての海体験の子ども達が多く、ワクワクドキドキの子ども達であまりの楽しさで道中ソワソワして落ち着きがない様子でした。
海に着くと、その広さにびっくりして圧倒されていました。海では、浮き輪に乗って太陽の日差しと潮風を肌で感じながらプカプカと波に揺れる間隔を楽しんだり、水をかけ合ってはしゃいだりし、2日間ともあっという間で、夢のようなひと時を過ごしました。
海の水がしょっぱいこと、今まで全く気にしなかったけど、雪国では信号機が縦型だということを初めて知った驚きも新鮮で貴重な学びとなりました。
【 宮城県気仙沼大島コース 】
龍舞崎で道を間違い島をぐるっと一周するハプニングがありましたが、その後訪れた標高253mの三陸復興公園「亀山」では、青い海と海の鮮明度全国2位といわれるどこまでも広がる海原の素晴らしい風景を一望することができ、心癒されるひと時を過ごしました。
「東日本大震災遺構・伝承館」も訪れ、ついこの前まで高校生だったという語り部さんの冬至のリアルな話を聞いて、恐怖だけでなく、そこからの学びも貴重な体験となりました。
それぞれのホームで、数年ぶりに遊び+学びの旅行を楽しめて本当に良かったと話す子が多かったです。
「来年もまた旅行に行きたいなぁ」と話す子ども達のはじける笑顔をぜひ来年も見たいと願ってやみません。
なお、夏の数々の楽しいイベントは、皆様のあたたかなご寄附などのご支援があって実現しました。厚く御礼申し上げます。
◆クリスマス会2023
荒野の果てに
羊は眠れり
きよしこの夜
まきびとひつじを
神の御子は
昨年は建て替えの影響で、リモートで行ったクリスマス会。今年は11月に完成した新しい地域交流ホール「いさごホール」にみんなが集まってクリスマス会を行いました。
そのクリスマス会の最後を締めくくるのは、毎年恒例、子ども達と全職員が参加して行うキャンドルサービスです。
今年の聖歌隊は小学生から中学生までの3名と少ないながら頑張ってきれいな歌声を届けてくれました。
きれいな讃美歌とみんなの手に灯された小さな明かりと共に、心静かに楽しかったクリスマスの幕を閉じることができました。
◆クリスマス会2022
聖歌隊
2023-01-05
まきびとひつじを
きよしこの夜
青葉学園では、クリスマス会の最後をすべての子どもと職員がキャンドルを片手に講堂に集まり、聖歌隊の歌と厳かな聖書の朗読に耳を傾けてクリスマスの日を締めくくる伝統があります。
しかし、今年は本館の建て替え工事に伴って形式を変え、事前に収録した聖歌隊の歌とクリスマスのお話を事前収録して各ホームで見ながらキャンドルサービスを実施することになり、クリスマスを目前にしたある日の夜、子どもだちの有志によって結成された聖歌隊のメンバーがたんぽぽ館に集まりました。
今年は特に練習の機会が限られる中で練習を重ね、きれいな歌声を届けてくれました。
◆ クリスマス会2021
ハンドベル演奏
ハンドベルの演奏は、以前ご寄附頂いたハンドベルをぜひ活用しようと、数年前からクリスマス会に子ども達から有志を募って演奏会を実施するようになりました。
子ども達は、クリスマス会が近くなると夜間みんなで集まって練習に励み、本番は少し緊張の面持ちでしたが、演奏が終わるとみんなから拍手を貰い、嬉しそうにしていました。
聖歌隊
青葉学園では、クリスマスの日は子ども達と職員全員でロウソクに火を灯してキリストの誕生を祝い、キャンドルサービスでこころ静かに締めくくるという昔から続いた長い伝統があり、聖歌隊もその頃から続いてきています。
聖歌隊も12月に入ると子ども達の主に大きい子の中から有志を募り、夜間練習に励んできました。
本番では、静かにロウソクに火をともし、聖歌隊の歌声を聞きながら、みんなで楽しかったクリスマスに思いを馳せていました。