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青葉学園と地域

◆ 地域の風景は人生の宝

 青葉学園を取り巻く土船地域は、吾妻連峰を臨む穏やかな曲線をおりなす盆地となっています。

 正面玄関を出るとすぐに、桃畑、梨畑が両側に広がっています。春には、それはそれは見事なピンクの桃の花、白色の梨の花が、まるで絨毯のように見渡す限り広がります。

 一日に何度この風景を見ても、桃源郷の世界に包まれたように心が満たされ、新鮮な感動を覚えるのが不思議です。

 花々は、やがて小さな実をつけ、休むことなく日々少しずつ大きくなり、やがてその時が来ると立派に色づいた瑞々しい桃や梨の実がたわわになっているのを日々楽しむことが出来ます。

 そのかたわらに、いつも農家の方々の働く姿を目にします。その成長の摂理を毎日自然な形で体験しながら、子ども達の心も同時に育まれているのを感じています。

 四季折々に農家の方々から頂く愛情の結晶である桃や梨のおいしさを味わいながら、自然の恵み、さらに人々からの温かい心の恵みにも包まれてきました。

◆ 地域とのふれ合い

ひまわりプロジェクト

2023-05-13

5月13日、素晴らしい天候の下、3年目となる『ひまわりプロジェクト』がスタートしました。

 

昨年までは、青葉学園の畑を会場に『ひまわりプロジェクト』を行ってきましたが、今年は改築工事中ということもあり、青葉学園の隣のJAファームさんの畑をお借りしての開催となりました。

 

週末に天気が崩れるとの予報でお天気の心配をしていましたが、蓋を開けてみれば素晴らしい天候に恵まれ、主催者であるNPO法人シャロームさんを中心に、千秋会の皆さん、水保地区育成会さん、そして青葉学園の子ども達が畑に集合しました。

 

 今日は青葉学園の子どもだけでなく、普段学校で一緒のお友達も参加しており、子ども達も何だか嬉しそうです。

 

 さぁ、ひまわりプロジェクトがスタートです!

 

 でも、その前に・・昨年までと同様、まずは厳かな雰囲気の下、貴船神社の宮司さんにも来て頂いての豊穣安全祈願祭が行われました。青葉学園からも子ども代表として小学生の男の子と女の子の2人が玉串を捧げました。

 

普段はあまり馴染みのない神事ということもあり、最初は少し緊張している様子も見られましたが、大役を果たすとホッとした表情を見せていました。

 

 豊穣安全祈願祭が終わると、いよいよ種まきのスタートです。

 

 参加者の多くは、農家の方であり、いわば作物を育てるプロ!どうやったらひまわりの花が元気に育つのか、専門的な観点からアドバイスをしてくださいました。

 

 「(発芽しやすいように)あんまり深く埋めないでね」

 

 「軽く土をかけるだけでいいから」

 

 そうした声を受けて、子ども達も2人1組になって、持ち場の種まきを頑張っていました。

 

 見ると種まきをする場所の草取りをする人、種を蒔く人と係分担を決めてやっているグループがいたり、2人で息のあったところをみせて手際よく種を蒔いていくグループなど様々です。

 

 みんなが協力して種まきをしたので、種まき自体はあっという間に終わりました。

 

 その後は、ひまわりの健やかな成長を願って、皆で草むしりをしました。

 

 草を引き抜くと土の中から長い根っこが出てきました。

 

「見てみて!こんなに長いよ!!」

 

「わぁ!すごいねぇ!」

 

 大変な草むしりも子ども達にとっては、すぐに楽しみに早変わりしてしまうようです。

 

 誰が一番長い根っこを見つけるか、まるで競い合うかのように草むしりをしていて、一生懸命なその姿がとても微笑ましく感じました。

 

 抜いた雑草をせっせと集めてくれる子もいて、みんなに感謝されると、さらにやる気を出して各グループをまるで働き蜂のように回って雑草を片付けてくれていました。

 

どの子も本当によく頑張ってくれました。

 

終了時には、パンやお菓子などのお土産を頂けるとの話を聞き、子ども達は、さらにニコニコ笑顔。とても楽しみな様子です。

 

 一生懸命頑張った後のご褒美は、さぞかし美味しいことでしょう!

 

 みんなの頑張りを受けて、夏には今日の子ども達の笑顔のような素晴らしいひまわりの花がたくさん咲き、素晴らしいひまわり畑ができることでしょう!

 

 秋には、収穫祭も開催される予定とか・・考えるだけでもワクワクします!

 

 このような素晴らしい企画を考えてくださり、地域の方々と一緒に子ども達が楽しんで参加できる機会を頂けたことに心より感謝申し上げたいと思います。

 

 今日植えたひまわり達が、今日集まったみんなの願いを受けて、元気いっぱいの子ども達のようにスクスクと育ちますように!

 

貴船神社例大祭

2023-05-12
4月16日(日)貴船神社の例大祭が行われました。

 新型コロナウィルス感染症防止のため、神輿渡御が中止となっていたので、子ども達の参加は実に4年ぶり。朝から少しソワソワした様子を見せながらも、揃いの法被を着て神輿ををひくことを楽しみにする様子が見られました。

 花火を合図に、いよいよスタート。

 軽快な太鼓のリズムとわっしょいわっしょいの元気なかけ声と共に町内を練り歩きました。

 お昼まで歩きっぱなしでしたが、つかれた様子も見せず、笑顔で神輿をひく姿は、コロナ禍前の日常が少しずつ戻ってきていることを感じさせました。

 夕方には、お祭りも終わり、地域の方が準備してくださったご褒美のお菓子もいただき、最後まで「楽しかった」「来年もまたやりたいな」の声や子ども達のニコニコ顔が絶えなかった素敵な1日となりました。

巣立ちエールありがとうございました!!

2023-03-23
 今年も弥生の3月を迎えました。一年の最後の月であると共に旅立ち、巣立ちの月でもあります。

 いよいよ、高校を卒業して社会に巣立つ3名の子ども達を送り出すのも間近です。

 期待と共に、不安も大きい卒園する子に対して応援してくださる方々に心かの感謝の思いが湧いてきます。

 例年通り、今年もNTT福島グループ電電ありの実会の支店長さん他3名の方々がお忙しい中激励に駆けつけてくださいました。

 社会人になって必要な希望のプレゼントと、子ども達の希望した好きなお菓子を携えてくださり、このような嬉しい後押しを大変喜んでいました。

 すぐに緊張がほぐれ「お金はどうやったら貯まるのか」「仕事とプライベートをどう分けたらよいか」などの質問をし、支店長さんの的確なアドバイスに真剣に耳を傾けながら社会への不安が少し和らいだこと、プレゼントを大切に使いたいこと、激励会を開いてくださったことへの感謝を述べて、充実した時間を過ごさせていただきました。

 また、「福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会 卒園生への贈呈式」が行われました。

 冊子『これからは病気やケガの手当は自分でします』を元に看護博士の澤田和美先生より具体的な対処方法をお話して頂きました。

 ・熱が出た時の対応
  氷とビニール袋で簡易な氷嚢を作る。水分を取る 等

 ・病院受診の方法
  保険証・診察券を忘れない。いくらお金を持っていけば 
  良いか 等

 卒園生達も澤田先生からの質問にきちんと考え答えるなど、楽しく和やかな雰囲気となりました。

 冊子の他に体温計・カットバン・ファイル・ボールペン・ファイルケース・カットバンを携帯するためのミニポーチも贈呈され、これからは病気やケガの手当を自分で退所できるスキルを学ぶ貴重なひとときを過ごすことが出来たことを感謝していました。

 以上の方々の他にも多くの皆様からの応援を頂いて巣立っていけることに、心から感謝申し上げます。

総合避難訓練(2月26日)

2023-03-17
 小雪の舞う中、火災からの避難と消火器を使った消火の仕方、消防署への通報を訓練するために、総合避難訓練が行われました。

  青葉学園では、毎月1回の避難訓練を行っていますが、今回は水保小地区の消防団の方々にもおいでいただき、訓練の様子を見て頂きました。

 子ども達は、これまでの訓練を生かして指示された避難場所までスムーズに避難し、火災発生から3分で避難を完了することが出来ました。

 職員による通報訓練は、消防署の担当の方と本番さながらの緊張感あるやり取りをしながら、火災発生場所やけが人の状況などを使えることができました。

 続いて、消防団の方にお手本を示して頂きながら、児童と職員の代表が、火災に見立てた的をめがけて、水の入った消火器を使って火を消す訓練をしました。

 火災が起こっている根っこを狙って水をかけようとしますが、風向きや水圧などで、はじめのうちは苦戦する様子もありました。

 しかし、少しずつコツを掴んで挑戦したみんなで無事に消火することができ、見守っていた人たちから拍手も頂きました。

 最後に消防団の方から、スムーズな避難や真剣に訓練に参加する態度へのお褒めの言葉をいただき、訓練を終えました。

 まずは「火を出さない(火災を起こさない)」ことを大切にして、万が一の時には自分の命を守ることができるよう、これからも訓練を続けていきます。

信陵ライオンズクラブさんとの交流会

2022-12-01
 コロナ禍前までは、毎年実施していた信陵ライオンズクラブさんとの交流会。

 新型コロナウィルス感染症拡大の影響もあり、やむなく実施することができずにいました。

 今年、交流会は3年ぶりの開催です。

 信陵ライオンズクラブさんとの交流自体は、今年で37年目となります。長きにわたって継続してご支援いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 ずっと継続して関わっていただいているので、学園に小さい時から暮らしてきた子ども達にとっては、特に自分の成長を見守ってもらえる特別な存在として、特に親しみを持っています。

 卒園生などからもよく信陵ライオンズクラブさんとの交流会の思い出話がでることがあり、その位、子ども達の中にも浸透したイベントとなっているようです(子ども達にとったイベントランキングでも上位に入っています)

 例年ですと、青葉学園の講堂で簡単なゲームなどをした後に、四季の里に行って昼食をとり、その後、子ども達の希望でサイクリング広場とトリムの森に分かれて一緒に遊ぶのですが、今年はあいにくの雨模様・・・最初にあづま運動公園の体育館で信陵ライオンズクラブさんとボッチャを楽しみ、その後、四季の里でジンギスカンを食べて終了となりました。

 ボッチャでは、大人も子どもも初めての人が多いかと思いましたが、みんな類まれなるスポーツ適応力を発揮して、上手なことと言ったら!!

 一緒のチームになったライオンズクラブのメンバーさんとの息もぴったりで、各チームごとに作戦を立てて試合に臨みます。

 「あの赤いボールにぶつけて跳ね飛ばしちゃって!」

 「いける!いける!」

 各チームから白熱した声があがります。

 勝ったチームは、素晴らしいお菓子の商品、その他の子ども達は参加賞を貰い、記念の写真撮影では、子ども達からのレクチャーを受けてのギャルピースでニッコリ笑顔。子ども達もライオンズクラブさんも息がぴったりです!

 四季の里でのジンギスカンは食べ放題。

 みんな食べること食べること!!
 
 お肉もさることながら、野菜もご飯も飲み物もおかわりコールの連続で、各テーブルで次々と手があがります。

「お肉焼けたよ。食べる?」

「食べる!!」

「ポテト食べたい!ちょうだい!」

 さすがに食べ盛りの子ども達です。中には、ご飯8杯食べたという強者もいたようです。

 食べ終わる頃には、すっかりライオンズクラブさんとも打ち解けて、会話も弾みます。

 美味しい食事とあたたかな交流で、すっかりお腹も心も満たされた一日となりました。

 特にコロナ禍でどこにも行くことができなかった子ども達にとっては、久しぶりの楽しいイベントで、嬉しさも倍増だったようです。

 信陵ライオンズクラブの皆様、本当にありがとうございました!
社会福祉法人 青葉学園
〒960-2152
福島県福島市土船字新林24番地
TEL.024-593-1022
FAX.024-593-0687
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