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青葉学園と地域

◆ 地域の風景は人生の宝

 青葉学園を取り巻く土船地域は、吾妻連峰を臨む穏やかな曲線をおりなす盆地となっています。

 正面玄関を出るとすぐに、桃畑、梨畑が両側に広がっています。春には、それはそれは見事なピンクの桃の花、白色の梨の花が、まるで絨毯のように見渡す限り広がります。

 一日に何度この風景を見ても、桃源郷の世界に包まれたように心が満たされ、新鮮な感動を覚えるのが不思議です。

 花々は、やがて小さな実をつけ、休むことなく日々少しずつ大きくなり、やがてその時が来ると立派に色づいた瑞々しい桃や梨の実がたわわになっているのを日々楽しむことが出来ます。

 そのかたわらに、いつも農家の方々の働く姿を目にします。その成長の摂理を毎日自然な形で体験しながら、子ども達の心も同時に育まれているのを感じています。

 四季折々に農家の方々から頂く愛情の結晶である桃や梨のおいしさを味わいながら、自然の恵み、さらに人々からの温かい心の恵みにも包まれてきました。

◆ 地域とのふれ合い

巣立ちエールありがとうございました!!

2023-03-23
 今年も弥生の3月を迎えました。一年の最後の月であると共に旅立ち、巣立ちの月でもあります。

 いよいよ、高校を卒業して社会に巣立つ3名の子ども達を送り出すのも間近です。

 期待と共に、不安も大きい卒園する子に対して応援してくださる方々に心かの感謝の思いが湧いてきます。

 例年通り、今年もNTT福島グループ電電ありの実会の支店長さん他3名の方々がお忙しい中激励に駆けつけてくださいました。

 社会人になって必要な希望のプレゼントと、子ども達の希望した好きなお菓子を携えてくださり、このような嬉しい後押しを大変喜んでいました。

 すぐに緊張がほぐれ「お金はどうやったら貯まるのか」「仕事とプライベートをどう分けたらよいか」などの質問をし、支店長さんの的確なアドバイスに真剣に耳を傾けながら社会への不安が少し和らいだこと、プレゼントを大切に使いたいこと、激励会を開いてくださったことへの感謝を述べて、充実した時間を過ごさせていただきました。

 また、「福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会 卒園生への贈呈式」が行われました。

 冊子『これからは病気やケガの手当は自分でします』を元に看護博士の澤田和美先生より具体的な対処方法をお話して頂きました。

 ・熱が出た時の対応
  氷とビニール袋で簡易な氷嚢を作る。水分を取る 等

 ・病院受診の方法
  保険証・診察券を忘れない。いくらお金を持っていけば 
  良いか 等

 卒園生達も澤田先生からの質問にきちんと考え答えるなど、楽しく和やかな雰囲気となりました。

 冊子の他に体温計・カットバン・ファイル・ボールペン・ファイルケース・カットバンを携帯するためのミニポーチも贈呈され、これからは病気やケガの手当を自分で退所できるスキルを学ぶ貴重なひとときを過ごすことが出来たことを感謝していました。

 以上の方々の他にも多くの皆様からの応援を頂いて巣立っていけることに、心から感謝申し上げます。

総合避難訓練(2月26日)

2023-03-17
 小雪の舞う中、火災からの避難と消火器を使った消火の仕方、消防署への通報を訓練するために、総合避難訓練が行われました。

  青葉学園では、毎月1回の避難訓練を行っていますが、今回は水保小地区の消防団の方々にもおいでいただき、訓練の様子を見て頂きました。

 子ども達は、これまでの訓練を生かして指示された避難場所までスムーズに避難し、火災発生から3分で避難を完了することが出来ました。

 職員による通報訓練は、消防署の担当の方と本番さながらの緊張感あるやり取りをしながら、火災発生場所やけが人の状況などを使えることができました。

 続いて、消防団の方にお手本を示して頂きながら、児童と職員の代表が、火災に見立てた的をめがけて、水の入った消火器を使って火を消す訓練をしました。

 火災が起こっている根っこを狙って水をかけようとしますが、風向きや水圧などで、はじめのうちは苦戦する様子もありました。

 しかし、少しずつコツを掴んで挑戦したみんなで無事に消火することができ、見守っていた人たちから拍手も頂きました。

 最後に消防団の方から、スムーズな避難や真剣に訓練に参加する態度へのお褒めの言葉をいただき、訓練を終えました。

 まずは「火を出さない(火災を起こさない)」ことを大切にして、万が一の時には自分の命を守ることができるよう、これからも訓練を続けていきます。

信陵ライオンズクラブさんとの交流会

2022-12-01
 コロナ禍前までは、毎年実施していた信陵ライオンズクラブさんとの交流会。

 新型コロナウィルス感染症拡大の影響もあり、やむなく実施することができずにいました。

 今年、交流会は3年ぶりの開催です。

 信陵ライオンズクラブさんとの交流自体は、今年で37年目となります。長きにわたって継続してご支援いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 ずっと継続して関わっていただいているので、学園に小さい時から暮らしてきた子ども達にとっては、特に自分の成長を見守ってもらえる特別な存在として、特に親しみを持っています。

 卒園生などからもよく信陵ライオンズクラブさんとの交流会の思い出話がでることがあり、その位、子ども達の中にも浸透したイベントとなっているようです(子ども達にとったイベントランキングでも上位に入っています)

 例年ですと、青葉学園の講堂で簡単なゲームなどをした後に、四季の里に行って昼食をとり、その後、子ども達の希望でサイクリング広場とトリムの森に分かれて一緒に遊ぶのですが、今年はあいにくの雨模様・・・最初にあづま運動公園の体育館で信陵ライオンズクラブさんとボッチャを楽しみ、その後、四季の里でジンギスカンを食べて終了となりました。

 ボッチャでは、大人も子どもも初めての人が多いかと思いましたが、みんな類まれなるスポーツ適応力を発揮して、上手なことと言ったら!!

 一緒のチームになったライオンズクラブのメンバーさんとの息もぴったりで、各チームごとに作戦を立てて試合に臨みます。

 「あの赤いボールにぶつけて跳ね飛ばしちゃって!」

 「いける!いける!」

 各チームから白熱した声があがります。

 勝ったチームは、素晴らしいお菓子の商品、その他の子ども達は参加賞を貰い、記念の写真撮影では、子ども達からのレクチャーを受けてのギャルピースでニッコリ笑顔。子ども達もライオンズクラブさんも息がぴったりです!

 四季の里でのジンギスカンは食べ放題。

 みんな食べること食べること!!
 
 お肉もさることながら、野菜もご飯も飲み物もおかわりコールの連続で、各テーブルで次々と手があがります。

「お肉焼けたよ。食べる?」

「食べる!!」

「ポテト食べたい!ちょうだい!」

 さすがに食べ盛りの子ども達です。中には、ご飯8杯食べたという強者もいたようです。

 食べ終わる頃には、すっかりライオンズクラブさんとも打ち解けて、会話も弾みます。

 美味しい食事とあたたかな交流で、すっかりお腹も心も満たされた一日となりました。

 特にコロナ禍でどこにも行くことができなかった子ども達にとっては、久しぶりの楽しいイベントで、嬉しさも倍増だったようです。

 信陵ライオンズクラブの皆様、本当にありがとうございました!

素晴らしいピアノコンサート

2022-11-17
現在は、大学で音楽を学んでいる渡部瑞基君。前回ピアノコンサートを開いてくれましたが、今回は自身の演奏の他に、同じ音楽の声楽、クラリネット、トランペットの仲間たちを同行して、力強い歌声、美しい音色を披露してくれました。

 子ども達も職員も楽しみにして、36名程が集まり、コンサートに耳を傾けました。

 シューベルト『冬の旅』や、ネルーガ作曲、ペレデンツキ作曲などの曲を子ども達が分かるように丁寧に説明した上で演奏してくれました。

 驚いたことは、見慣れたいつもの楽譜ばかりでなく、歩きながら波状の楽譜を指一本でピアノ鍵盤を流れるように弾いたり、大きい黒丸印に従って手掌部や肘で鍵盤をたたく楽譜など、ハンガリーの作曲家クルターグの現代音楽の曲もあったことです。

 さらに、この日のために瑞基君が作曲した楽譜は、色々な色彩・柄模様で表され、その雰囲気を子ども達が身振り手振りで表し、それをffやPPなどの指示に従って声や楽器で表現する演奏形式でした。

 意外にも子ども達は驚くほど全身で表現して楽しんでいました。従来の枠にはまらない音楽の一面に触れ、瑞基君が目指す『音楽』を一生懸命極めようとする姿を垣間見た気がしました。

 子ども達は、目に見えない奥深い音楽の世界を感じ取る能力のセンサーが動き始めたでしょうか。楽しみでもあります。

 瑞基君は、難曲であるラヴェルの『オンディーヌ』にも挑んでくれました。

 水の妖精の雰囲気がピアノを通して会場中に響きわたり心が引き込まれました。

 初めて体験する音楽形式でしたが、瑞基君が観客の感情を的確にキャッチしつつ、分かりやすい解説をしながら進行してくれました。

 自然な形で音楽の世界に引き込まれ、演奏者と観客が一体となって作り上げるコンサート形式に感銘を受けました。

 演奏してくださった4人の皆様、本当にありがとうございました。

 益々のご活躍を願っております。


五色沼自然体験教室

2022-09-07
 神奈川県のボランティア団体の招待による裏磐梯自然体験ツアーに小学生8名が参加させて頂きました。

 コロナ禍の中で園外活動が制限されていただけに、子ども達はひときわ楽しみに待っていた行事となりました。

 参加する大人も子ども達も感染症対策を万全にして、実施しています。

 学生ボランティアさん達とは、事前の顔合わせでお互いの自己紹介を行い顔なじみとなりました。

 当日のバスの中では、学生さんたちが用意してくださった「ことばクイズ」などで盛り上がり、楽しく和やかに過ごしました。

 五色沼では、待ち受けていたガイドさんに案内していただき、五色沼の秘密や大切に守られている自然や虫、動物のことについてたくさん教えて頂き、子ども達も興味津々で聞き入ることができました。

 桧原湖に着くと楽しみにしていたキャンプ場が見当たりません!!

 実は、湖の反対側にあるキャンプ場には、ボートで行くことが分かると子ども達は大喜びでした。

 キャンプ場では、大豆ミートが入った焼きそばを楽しみ、その後はなんとカヌー体験もしました。

 最初は大人と一緒に。そして、2回目は子ども同士で息を合わせて湖の上をカヌーで進んでいきました。

 水しぶきや心地よい風をあびて「癒しの空間」を思う存分味わうことができました。

 帰りのバスでは、皆爆睡。

 最後に青葉学園近くの佐々木牧場さんに立ち寄り、ソフトクリームを食べました。

 思い切り遊んで思い切り食べて、笑顔いっぱいの一日になり、最高の思い出ができました。

 今回のこの様な素晴らしい機会を頂き、ありがとうございました。
社会福祉法人 青葉学園
〒960-2152
福島県福島市土船字新林24番地
TEL.024-593-1022
FAX.024-593-0687
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