あおば日記
◆ あおば日記
七夕
園内の側溝掃除
CAP研修会
青葉学園では、CAP(Child Assult Prevention)を実施しております。
CAPは、子ども達があらゆる暴力から自分を守るための人権教育プログラムとされており、従来の「~してはいけない」という行動規制・保護のアプローチと違い、「~もできるよ」という子ども自身に行動の選択肢を与えるアプローチの仕方をしています。
例えば、嫌なことは「嫌だ」といっていいこと、逃げてもいいこと、そして誰かに相談して構わないことなどをロールプレイなどを通して発達段階に応じたプログラムで学ぶことができます。
青葉学園では、毎年実施しているわけではなりませんが、過去3回実施しており、今年度で4回目の実施になります。
青葉学園で実施しているのは、児童養護施設プログラムで、職員向けワークショップ、子ども向けワークショップ、そして地域ワークショップの3つで構成されています。子ども向けのプログラムではありますが、どのようなことを子ども達が学んでいくのか、そしてそれを今後生かしていけるように、まず周囲の大人も学ぶ機会を設けています。
今回は、子ども達に導入する前に大人向けのワークショップを職員向けに実施しました。
まず、最初にみんなで「暴力とは?」ということを話し合います。そして、CAPのアプローチの考え方や歴史などを学び、実際に子ども達の行う小学生向けのワークショップを子どもになりきって体験しました。
胸元には、事前に配布されたラベルに、呼ばれたい名前が書かれています。自分の子ども時代のニックネームを書いた人もいれば、かわいい動物の名前を書いた職員もいました。
普段は「お兄さん」「お姉さん」と子ども達に呼ばれている大人の職員も、今だけは小学3年生です。
講師の先生の問いかけに「は~い!」と少し照れながら応じていました。
みんなで講師の先生の演じるロールプレイを見て、一緒に考えます。
誰にでも安心・自信・自由の権利を持っていること。それは、自分だけでなく、意地悪をしてきたお友達にもあること。じゃあ、その権利を守るにはどうしたらいいか?
臨時の青葉小学校の3年生達は、一生懸命考えることができたようです。
CAP研修は、これから成長していく子ども達が、自ら自分の身を守ることができるようにとの思いを込めた贈り物です。今後、夏休みを利用して子どもワークショップを実施します。
これから先、子ども達が学んだことを生かし、安心して暮らしていけるように願ってやみません。