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あおば日記

◆ あおば日記

七夕

2021-07-10
 今年はコロナ影響でお出かけの夢はどこかへ飛んで行ってしまいましたが、子ども達の心は七夕の願い事を考えると羽が生えたかのように自由に思いを馳せています。

 各ホームに七夕の飾りつけが始まっています。

 彩り豊かな色紙で輪を繋げたり、飾りを凝らしました。

 願いを込めてしたためた短冊もぶら下げました。

 『子どもに教えたいふしぎのお話365(監修:篠原菊記)』によりますと、七夕に短冊へお願いを書くのは、昔の人が織物の上手な織姫のように「物事が上達しますように」とお願いごとをしたのが始まるとのこと。

 子ども達は願いが叶うことを信じて短冊を手にしました。

 そして、もう一つの楽しみは、夕食の七夕メニューです。

 いなり寿司、菜の花のお浸し、うずら入りハンバーグ、すまし汁、手作り七夕ゼリー・・

 子ども達は「今日は七夕メニューだよ!!」と喜び、楽しんで準備に取り組んでいました。

 夕食中、職員から七夕の由来の話を聞きながら、織姫・彦星の物語に思いを馳せました。

 コロナ禍の中で始まった新しい生活・新学期は、さまざまな行事や季節ごとの催し物、楽しみを奪っていきました。

 とても気づかいを強いられる日常は、どこか抑揚がなく、力いっぱい楽しめない、まさに平坦な毎日で、子ども達にとっては同じような日の繰り返しで、時間の経過も早く、淡々と過ぎゆくものと感じていたのかもしれません。

 それでも、子ども達の短冊には「スポーツ選手になれますように」「友達と仲良くなれますように」「部活で体が丈夫になれますように」と、将来の夢や、今の生活が華やかになることを願った言葉が並べられていました。

 ~子ども達みんなの願いが叶い、いつまでも健康でありますように~

 そう、願うばかりです。

園内の側溝掃除

2021-07-01
 6月に入り、福島も梅雨入りが発表されました。

 梅雨の時期、普段子ども達が遊ぶ青葉学園の中庭も、たくさん雨が降ると側溝から雨水が溢れて川のようになってしまうことがよくあります。

 そうした梅雨の時期の大雨に備えて、日曜日に職員と子ども達が一緒になって園内の中庭にある側溝の大掃除をしました。

 高校生の男の子も、朝から運動着に着替え「今日、掃除するんでしょ?」と張り切っていたようです。

 開始時間になると職員だけでなく、幼児さんから高校生まで、子ども達もたくさん集まってきました。

 それぞれスコップを手に、暑い日差しの中、せっせと側溝にたまった土を取り除いてくれました。

 「キャア!ミミズ!!」「わぁ!でっかい虫!」などという大きな声がそこかしこから聞こえてきました。見ると見たこともないような大きなミミズが動いています。

 そんな虫にドキッとさせられることもありながら、子ども達はびっくりするほど丁寧に掃除をしてくれました。

 「見てみて!きれいでしょ!」子どもが指さす場所を見ると、たくさん溜まった土が取り除かれ、見違えるほどキレイになった側溝がありました。

 中高生の男の子達も、まるでプロの職員さんのようで、テキパキと作業に取り組んでおり、泥をかき出す人、一輪車で泥を運び出して捨ててくる人、本当に息の合った作業ぶりに、思わず感心してしまいました。

 お掃除終了後は、お疲れ様の意味を込めて、子ども達にジュースのプレゼント。

 働いた後のジュースは、さぞかし美味しかったことでしょう。

 これからジメジメした梅雨の時期を迎えますが、一生懸命に掃除をしてくれた子ども達のおかげで、梅雨の時期をうまく乗り切れるのではないかと思っています。

CAP研修会

2021-07-01

 青葉学園では、CAP(Child Assult Prevention)を実施しております。

 

CAPは、子ども達があらゆる暴力から自分を守るための人権教育プログラムとされており、従来の「~してはいけない」という行動規制・保護のアプローチと違い、「~もできるよ」という子ども自身に行動の選択肢を与えるアプローチの仕方をしています。

 

例えば、嫌なことは「嫌だ」といっていいこと、逃げてもいいこと、そして誰かに相談して構わないことなどをロールプレイなどを通して発達段階に応じたプログラムで学ぶことができます。

 

青葉学園では、毎年実施しているわけではなりませんが、過去3回実施しており、今年度で4回目の実施になります。

 

青葉学園で実施しているのは、児童養護施設プログラムで、職員向けワークショップ、子ども向けワークショップ、そして地域ワークショップの3つで構成されています。子ども向けのプログラムではありますが、どのようなことを子ども達が学んでいくのか、そしてそれを今後生かしていけるように、まず周囲の大人も学ぶ機会を設けています。

 

今回は、子ども達に導入する前に大人向けのワークショップを職員向けに実施しました。

 

 まず、最初にみんなで「暴力とは?」ということを話し合います。そして、CAPのアプローチの考え方や歴史などを学び、実際に子ども達の行う小学生向けのワークショップを子どもになりきって体験しました。

 

 胸元には、事前に配布されたラベルに、呼ばれたい名前が書かれています。自分の子ども時代のニックネームを書いた人もいれば、かわいい動物の名前を書いた職員もいました。

 

 普段は「お兄さん」「お姉さん」と子ども達に呼ばれている大人の職員も、今だけは小学3年生です。

 

 講師の先生の問いかけに「は~い!」と少し照れながら応じていました。

 

 みんなで講師の先生の演じるロールプレイを見て、一緒に考えます。

 

 誰にでも安心・自信・自由の権利を持っていること。それは、自分だけでなく、意地悪をしてきたお友達にもあること。じゃあ、その権利を守るにはどうしたらいいか?

 

 臨時の青葉小学校の3年生達は、一生懸命考えることができたようです。

 

 CAP研修は、これから成長していく子ども達が、自ら自分の身を守ることができるようにとの思いを込めた贈り物です。今後、夏休みを利用して子どもワークショップを実施します。

 

 これから先、子ども達が学んだことを生かし、安心して暮らしていけるように願ってやみません。

ちまき作り

2021-06-18
 今年は、6月14日が旧端午の節句です。

 子ども達の健やかな成長を願って、職員有志15名程が集まって心を込めてちまき作りをしました。

 初めて体験する職員は「難しい!!」「米がこぼれちゃった」「イグサが切れた」との声があがりましたが、そのうち「あっ、これはピタゴラスの原理だ」「わかった。できた、できた」と難しい言葉も飛び出しつつ、話も盛り上がり、次々とちまきが仕上がっていきました。

 もち米だけのちまきに、古代米を混ぜたちまきを加え、紅白の2種類のちまきが130個近く仕上がりました。

 ちまきは三角の筒状に丸めた一枚の笹に、もち米を入れてもう一枚の笹でふたをする様に折り曲げてしっかり包みます。そして、いぐさで三角の角にかけて縛ります。笹とイグサの懐かしさを誘う情緒的な香りに心が和みます。

「トトロのお弁当みたい!!」という声が聞こえてきました。

 子ども達の幸せの願いが込められたちまきは、本当に心のあたたかさが伝わってきます。

 今日はちまきを味わって菖蒲湯に浸ります。

 子ども達が元気に健やかに成長しますようにと心から願っています。

※ 本来5月5日こどもの日の行事ですが、東北地方では、その頃まだまだ笹や菖蒲の葉が小さく、ちょうど旧暦の頃に成長している為、ちまき作りや菖蒲湯は旧暦で行っており、青葉学園でも同様に恒例行事として行っています。

子ども達のゴールデンウィーク

2021-06-12
 子ども達は、何といっても遊ぶこと、食べることが大好き!!
 
 コロナ拡大防止策で遠出もままならない中、近隣にあるサイクリング広場に出掛けました。

 有り余るエネルギーを緑豊かな自然の中で楽しく発散させるには、もってこいのサイクリング広場です。

 野鳥のさえずりの声が、あっちからもこっちからも聞こえてきます。

 爽やかなきれいな空気の中、キックボードや色々な形のカラフルな自転車に乗り、心地よい汗を流すことができたサイクリング広場でした。

 
 他のグループでは、ホットケーキとクレープを作って食べました。

 ホットケーキの丸形を顔に見立ててチョコペンで目や口を描き、お互いのホットケーキの表情を楽しみ合いながら頬張りました。

 それからクレープ作りにも挑戦し、たっぷりホイップクリームもいれて楽しみました。

 アイスクリームを食べに行った子ども達もいました。

 専門店に並んだ何種類ものアイスは、全部美味しそうで、どれを選んでよいか迷う子もいたようです。

 食べたいアイスが、すぐに見つかってもする注文するのが恥ずかしくて、お姉さん(職員)にお願いしている子どももいました。

 満足気に味わっているあんぽ柿味のアイスは、どんなに美味しい味なのか、後から聞いて興味津々になりました。

 何はともあれ、私たち職員の元気の源は、やっぱり子ども達の笑顔!!

 たくさん笑顔を貰って たくさん子ども達だけでなく、大人たちも元気UPすることができたゴールデンウィークでした。



◆クリスマス会2023

荒野の果てに
 
羊は眠れり
きよしこの夜
まきびとひつじを
神の御子は
 昨年は建て替えの影響で、リモートで行ったクリスマス会。今年は11月に完成した新しい地域交流ホール「いさごホール」にみんなが集まってクリスマス会を行いました。

 そのクリスマス会の最後を締めくくるのは、毎年恒例、子ども達と全職員が参加して行うキャンドルサービスです。

 今年の聖歌隊は小学生から中学生までの3名と少ないながら頑張ってきれいな歌声を届けてくれました。

 きれいな讃美歌とみんなの手に灯された小さな明かりと共に、心静かに楽しかったクリスマスの幕を閉じることができました。

◆クリスマス会2022

聖歌隊

2023-01-05
まきびとひつじを
きよしこの夜
 青葉学園では、クリスマス会の最後をすべての子どもと職員がキャンドルを片手に講堂に集まり、聖歌隊の歌と厳かな聖書の朗読に耳を傾けてクリスマスの日を締めくくる伝統があります。

 しかし、今年は本館の建て替え工事に伴って形式を変え、事前に収録した聖歌隊の歌とクリスマスのお話を事前収録して各ホームで見ながらキャンドルサービスを実施することになり、クリスマスを目前にしたある日の夜、子どもだちの有志によって結成された聖歌隊のメンバーがたんぽぽ館に集まりました。

 今年は特に練習の機会が限られる中で練習を重ね、きれいな歌声を届けてくれました。

◆ クリスマス会2021

ハンドベル演奏

 ハンドベルの演奏は、以前ご寄附頂いたハンドベルをぜひ活用しようと、数年前からクリスマス会に子ども達から有志を募って演奏会を実施するようになりました。

 子ども達は、クリスマス会が近くなると夜間みんなで集まって練習に励み、本番は少し緊張の面持ちでしたが、演奏が終わるとみんなから拍手を貰い、嬉しそうにしていました。

聖歌隊

 青葉学園では、クリスマスの日は子ども達と職員全員でロウソクに火を灯してキリストの誕生を祝い、キャンドルサービスでこころ静かに締めくくるという昔から続いた長い伝統があり、聖歌隊もその頃から続いてきています。

 聖歌隊も12月に入ると子ども達の主に大きい子の中から有志を募り、夜間練習に励んできました。

 本番では、静かにロウソクに火をともし、聖歌隊の歌声を聞きながら、みんなで楽しかったクリスマスに思いを馳せていました。


 
社会福祉法人 青葉学園
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