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青葉学園と地域

◆ 地域とのふれ合い

CAPおとなワークショップ(地域セミナー)

2023-11-18
 11月11日、青葉学園内に完成したばかりの新しい地域交流ホール(いさごホール)にて、CAP大人ワークショップ(地域セミナー)が開催されました。
 
 参加者は少なかったのですが、そんな中でも和やかな雰囲気で行われました。
 
 最初にCAPプログラムが誕生した経緯、CAPとはどのようなプログラムなのかとの説明がありました。CAPプログラム1978年にアメリカで小学生の女の子がレイプ被害を受けたことで地域全体に不安が広がり、そこで「安心・自信・自由」の3つの柱を持つCAPプログラムが誕生したそうです。
 
 よく子どもを危険から守るために「~はダメ」と禁止の言葉を使うことが多いですが、CAPプログラムでは「~することができる」と禁止ではなく、子どもが自分を守るために自らができる選択肢を与えられることが大きな特徴です。子ども自身が行動を選択できるため、過度に萎縮させることなく、自分自身を守る行動を身に着けることができます。説明を聞きながら参加者の方は大きくうなづきながら参加されていました。
 
 今回のCAPおとなワークショップでは、そうしたCAPプログラムの背景だけでなく、実際に子どもが受けるCAPワークショップも体験することができました。子どもワークショップは、発達段階にあったプログラムがあり(就学前・小学生・中高生)、劇などを通して分かりやすく学ぶことができます。
 
 今回のワークショップでは、学校のお友達から無理やりカバンを持たされそうになったら・・との設定で劇を行いました。お友達に相談し、無事にカバンを持たされることを断ることができました。子ども役になった参加者の方も劇に参加し、実際に子どもたちが受けるワークショップを体験してもらいました。途中で子ども時代の話などもしながら、時々笑い声もあがり、とても楽しい雰囲気の中実施できていました。
 
 また、CAPワークショップでは、『告げ口』と『相談』の違い、被害を受けそうになった時の『特別な叫び声』など、興味深い内容なども学ぶことができます。また、中高生ワークショップでは、デートDVなども取り扱います。どの内容も、これから生きていく子ども達にとって大切な内容です。
 
 青葉学園では、定期的に全職員と子どもがこのCAPプログラムを勉強しています。
 
 子ども同士で何かトラブルが生じた際なども、CAPで学んだことを使って話をすることもあります。そうした意味で、子どもだけが学ぶのではなく、大人も子どもも共通言語としてCAPプログラムを学ぶことの意義を感じています。
 
 今回は、青葉学園での開催ということもあって、なかなか施設に足を運びにくいということもあったかもしれませんが、ぜひ一緒に学ぶ機会を持てれば幸いです。
 
 今回CAPおとなワークショップを開催した会場となった地域交流ホール(いさごホール)は、地域の方々にもお使いいただけるように作られた建物です。災害などの際には、避難所としても利用する予定です。地域の方々が気軽に青葉学園にもお越し頂けるようになるといいなと思っています。

※ 地域交流ホール(いさごホール)
 いさごホールの名称は、青葉学園の創設者である三尾砂(みおいさご)の名前に由来しています。災害時の避難場所をはじめ、地域の方々にもお使いいただけるように建てられました。令和5年11月に完成した建物です。
社会福祉法人 青葉学園
〒960-2152
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