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青葉学園と地域

◆ 地域とのふれ合い

素晴らしいピアノコンサート

2022-11-17
現在は、大学で音楽を学んでいる渡部瑞基君。前回ピアノコンサートを開いてくれましたが、今回は自身の演奏の他に、同じ音楽の声楽、クラリネット、トランペットの仲間たちを同行して、力強い歌声、美しい音色を披露してくれました。

 子ども達も職員も楽しみにして、36名程が集まり、コンサートに耳を傾けました。

 シューベルト『冬の旅』や、ネルーガ作曲、ペレデンツキ作曲などの曲を子ども達が分かるように丁寧に説明した上で演奏してくれました。

 驚いたことは、見慣れたいつもの楽譜ばかりでなく、歩きながら波状の楽譜を指一本でピアノ鍵盤を流れるように弾いたり、大きい黒丸印に従って手掌部や肘で鍵盤をたたく楽譜など、ハンガリーの作曲家クルターグの現代音楽の曲もあったことです。

 さらに、この日のために瑞基君が作曲した楽譜は、色々な色彩・柄模様で表され、その雰囲気を子ども達が身振り手振りで表し、それをffやPPなどの指示に従って声や楽器で表現する演奏形式でした。

 意外にも子ども達は驚くほど全身で表現して楽しんでいました。従来の枠にはまらない音楽の一面に触れ、瑞基君が目指す『音楽』を一生懸命極めようとする姿を垣間見た気がしました。

 子ども達は、目に見えない奥深い音楽の世界を感じ取る能力のセンサーが動き始めたでしょうか。楽しみでもあります。

 瑞基君は、難曲であるラヴェルの『オンディーヌ』にも挑んでくれました。

 水の妖精の雰囲気がピアノを通して会場中に響きわたり心が引き込まれました。

 初めて体験する音楽形式でしたが、瑞基君が観客の感情を的確にキャッチしつつ、分かりやすい解説をしながら進行してくれました。

 自然な形で音楽の世界に引き込まれ、演奏者と観客が一体となって作り上げるコンサート形式に感銘を受けました。

 演奏してくださった4人の皆様、本当にありがとうございました。

 益々のご活躍を願っております。


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