あおば日記
◆ あおば日記
青葉学園のアイドル 金魚ちゃん
2024-02-19
青葉学園の事務室前には、2匹の金魚たちが住む水槽があります。
子ども達は、何かの用事で事務室に来ると、水槽の前で飽きることなく金魚達を見つめています。
青葉学園の金魚達は、びっくりする程人懐っこく、誰かが来るたびに水槽の縁まで寄ってきては嬉しそうにヒレをヒラヒラさせて、まるで「なになに?遊んでくれるの?ごはんくれるの?」「遊んで!遊んで!」と言っているかのようです。
子ども達も、そんな金魚達を愛おしそうに指で水槽に触れると、金魚も水槽越しに子どもの指をツンツン。お互いに見つめ合う金魚と子ども達は、言葉を交わさずとも、まるで会話をしているかのようです。
そんな金魚は、子どもだけでなく、大人にとってもアイドル的な存在です。太陽の日の光の中を優雅に泳ぐ人懐っこい金魚の姿に、子どもだけでなく職員や訪ねていらしたお客様までもが癒されています。
そんな青葉学園の金魚がいつからいたのか、はっきりしたことは分かりませんが、およそ20年ぐらい前からのようです。
元々は、旧本館前の小さな池の中に金魚達は住んでいました。たまたま頂いた金魚が元となり、それから何度か頂いたり、買ってきたり、自然に孵化して育ったり・・そうこうしているうちに、いつしか青葉学園に金魚が定着していったようです。
建て替え前、池で金魚を飼っていたときには、学校帰りにじっと金魚を見つめている子がいました。浅い池だったからよかったのですが、たまに金魚に集中しすぎて池に落っこちてしまった子もいたくらいです。
特に休みの日になると「金魚のエサちょうだい!」と子ども達が入れ代わり立ち代わりやってきて、金魚達は朝昼晩に三時のおやつまで。子ども達は、自分があげたエサを金魚が食べてくれる姿を見るのが嬉しくて仕方がなかったようです。
残念ながら先に金魚にエサをあげた子がいたと知ると「じゃあ、次のエサは予約ね!」と言って帰る子もいました。または、どうしても金魚にエサをあげたくて「金魚さん、口をパクパクさせて、まだ食べたそうだよ!きっとまだお腹が空いているんだよ!」と食い下がる子もいました。本当に金魚達は子ども達から愛されているんだなぁと思います。しかし、子ども達の愛情のおかげか、青葉学園の金魚達は、一見すると到底金魚に見えないくらい大きく育っています。
残念ながらたくさんいた金魚も長年外で飼っていたため、いつしか病気やら何やらで少なくなり、今では2匹だけとなってしましました。
しかし、本館の建て替えと共に立派な水槽を準備してもらい、今では完全な箱入り娘(息子?)です。これまでのような外での環境と違い、温度や水質、ご飯の量など健康面でもしっかり管理してもらって、多分金魚達はかなりご高齢とは思いますが、今も元気に過ごしています。
そんな金魚達は、建て替えが終わるまでは、しばらく子ども達とは離れて職員と共に仮の事務室にいましたが、職員が仕事をしていて自分達を見てくれないと思うといきなり水をバシャン!時々、そんな悪戯もしていました。
やっぱり生き物は飼い主に似るのかなぁと思うほど、金魚ながら立派なあおばっ子です。
今は子ども達が見てくれるので満ち足りているのでしょう。そんな悪戯はなくなり、たまに水草を引っ張って抜いて遊ぶくらいです。本当に子どもみたいでかわいいなと思います。
今日も子ども達が金魚にバイバイすると、金魚も一緒になってヒレでバイバイ。
そうした子ども達と金魚の交流する姿が、何だかとっても微笑ましく思えます。
金魚達がいつまでも元気で、青葉学園のアイドルであり続けてくれることを願っています。